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リリース 2021.12.29 PDF版ダウンロードはこちら(1 MB) PDFダウンロード

肉牛・乳牛農家に糞尿の堆肥化装置の導入決定、 【畜産クラスター補助金】と【法人税特別税制処置】を活用 ~ 急速発酵乾燥資源化装置 ERS で敷料購入費の大幅削減と堆肥の品質向

急速発酵乾燥資源化装置ERS(イーアールエス)を製造・販売する株式会社JET(本 社:東京都千代田区、代表者:名塚元臣)は、株式会社トップファーム(本社:北海道常呂郡 佐呂間町、代表者:井上茂幸)が取組主体として参画する『畜産クラスター補助金事業*1』に 設備を採用いただきました。本事業では、肉牛・乳牛を約 13,000 頭飼養する農家に、ERS- 5 型を 3 台導入し、1 日あたり 75 トンの家畜糞尿を堆肥化する計画です。(*1 畜産クラスター 補助金事業:令和 2 年補正予算 畜産環境対策総合支援事業のうち畜産・土づくり堆肥生産流 通体制支援事業 畜産・土づくり施設等導入支援事業)

1. 背景-増頭計画から予測された 3 つの懸念

肉牛・乳牛を約 13,000 頭飼養するトップファームは約 700 頭の増頭計画に伴い、3 つの懸念 を抱えていました。一点目は、「既設の堆肥舎では家畜糞尿の処理が追いつかなくなるのではな いか」。二点目は、「飼養管理に比重が傾くことから、堆肥購入者のニーズである堆肥の含水率ま で攪拌作業*2 に労働力を割くことができなくなるのではないか」。三点目は、「地域内で供給過 剰傾向にある堆肥の過剰散布で町の地下水汚染が進行してしまうのではないか」。これらを解決 する条件「処理能力の向上」「必要労働力の低減」「環境に配慮した堆肥化」をすべて満たす施策 を探されていました。(*2 攪拌作業:堆肥の発酵を促進し、水分を飛ばすための作業。野菜農家 など堆肥購入者は、含水率の低い堆肥を求める傾向にある。)

2. 特長-ERSに期待される機能性と経済性

ERSは微生物のはたらきを活用した急速発酵乾燥装置で、装置本体内部に定植した土着菌 が 50~60°Cの発酵熱を放出、内部を機械的に低圧に設定して沸点を 50-70°Cに保ちます。これ により、糞尿処理において大腸菌及び種子などの有害菌を死滅させ、排水・悪臭を排出せず衛生 的な環境を保ちながら、低含水率(約 30%)の高品質な堆肥をわずか一日で製造します。一般 的な堆肥化が 3~6 か月間におよぶ自然発酵でメタンガスを発生させるのに対して、本装置では 数時間で処理を終えて温室効果ガスの排出も抑えられます

トップファームでは現行の堆肥舎も継続することから、現行の堆肥(含水率約 60%)を混ぜ合 わせることにより、含水率を抑えた堆肥を安定供給することが可能になります。これにより、地 域外へ堆肥販売を拡大、収益増加が期待されます。さらに、堆肥は敷料に活用でき、敷料購入コ ストを大幅に低減することもできます。
このような経営改善が見込まれることから、ERSは畜産クラスター補助金事業(設備購入費 の約 50%の補助)および中小企業等経営強化法に基づく税制措置(法人税の即時償却または設 備購入価格の 10%税額控除の選択適用)の対象となりました。

3.概要

導入機器・ 急速土着菌発酵乾燥システム『ERS-5型』3基
・ バイオマスボイラー(RPF 燃料使用)2 台
処理物肉牛糞尿、バーク(樹皮)、麦わらなど
処理能力1日あたり 75 トン(25 トン/基)
設置面積約 500 坪
成果物敷料
事業者株式会社トップファーム
所在地北海道常呂郡
飼養頭数約 13,000 頭(700 頭、増頭計画中)
導入時期2022 年 3 月予定
整備費12 億 6 千万円
サポート・辺にカメラを設置して遠隔で状況確認
・現場従業員へリアルタイムで操作方法などをメーカーとして指示

4. ERSの導入実績抜粋(補助金活用)

  • 静岡県富士宮市(乳牛・牛糞敷料再生)
  • 静岡県富士宮市(メタン発酵後の消化液処理)

5. 今後の導入予定

[施工中]長崎県/肉牛/補助金事業/1 日あたり 25~30 トン処理(ERS-5型1基導入) [成約済]愛媛県/有害獣減容化/補助金事業/1 日あたり 2 トン処理(ERS-1 型 1 基導入)

6. 今後の展望

今回の導入決定は、農業生産法人 株式会社エフシーエス(北海道釧路市)の導入事例をご評 価いただいたものです。また、畜産クラスター補助金の活用は 2 件目となります。JETは、今 後も畜産業界の発展と環境保全を同時に実現するERSを日本全国に普及してまいります。

7.関連プレスリリース

2021 年 12 月 28 日
【 畜産業界が注目 】急速発酵乾燥資源化装置ERSに新・特許技術導入
~1台で「日常時の家畜糞尿処理」「感染症発生時の死畜処理」共に堆肥化可能に~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000085654.html

2021 年 10 月 13 日
肉牛糞尿の高速資源化で、おが粉購入費 42%削減を達成
~敷料再生装置の稼働後 1 年経過、畜産農家の効率経営を支援強化~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000085654.html

8. 会社概要

会社名: 株式会社 JET
所在地: 東京都千代田区一番町 19 全国農業共済会館 代表者: 代表者 名塚 元臣
設立: 平成25年8月
事業内容: 急速土着菌増殖乾燥システムに関する以下の事業
-開発・製造・販売・輸出入・管理
-適用・導入に関するコンサルティング
-原料の輸出入
資本金: 50,000,000 円
ホームページ: https://jet-e.jp/

9.お問い合わせ先

株式会社 JET
〒102-0082 東京都千代田区一番町 19 全国農業共済会館
管理部 広報担当:松本
TEL:03-5214-4395
E-mail:info@jet-e.jp