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長州産業と JET が業務提携、畜産環境問題を未然に防止 ~急速発酵乾燥資源化装置ERSの販売強化~

微生物の分解能力を利用した急速発酵乾燥資源化装置システム「ERS」の製造・販売を行う株 式会社JET(本社:東京都千代田区、支社:山口県下関市、代表者:名塚元臣)は、環境機器 の据付・メンテナンスを行う長州産業株式会社(本社:山口県山陽小野田市、代表者:岡本晋) と 2022 年 2 月 1 日に業務提携しましたことをお知らせします。本提携を通じて、メンテナンス 体制を確保し、日本全国に販売エリアを拡張します。

1. 背景-悪臭など畜産の環境問題に対する住民苦情

畜産農家、農業協同組合、地方自治体など地域の畜産に関わる関係者が共通して抱えるお悩み は、家畜排せつ物に起因する「悪臭」「汚水(地下水汚染)」「害虫」に対する地域住民からの苦 情です。農林水産省によると、これら 3 つの問題は畜産農家に対する苦情内容の約 85%を占め ています(*1)。また、SDGs(持続可能な開発目標)への社会的な意識の高まりも背景となり、 畜産業界にはとりわけ環境課題への取り組みが要求されています。
つまり、環境に配慮した家畜排せつ物の適正処理を実行する体制を整え、特に畜舎や牧場を新 設する場合には、処理方法について近隣住民へ丁寧に説明して理解を得ることが、持続可能な事 業に必須となります。
(*1)農林水産省,令和 2 年 4 月「畜産経営に起因する苦情発生状況」

2. 業務提携-住民の理解を得る共同提案

2021 年 12 月、長州産業とJETは山口県酪農農業協同組合(以下「山口県酪」)に、急速発 酵乾燥資源化装置システム「ERS」を共同提案したことを契機に、この度の業務提携の運びと なりました。

山口県酪は、2022 年から 2023 年にかけて畜産クラスター事業を活用した乳牛用畜舎の新設 を計画し、家畜排せつ物の処理に最適な設備・装置を 3 年近く探し続けていました。ERSに よる環境配慮型の畜産経営の実現には、2 回に及ぶ近隣住民向けの新規牧場事業計画説明会にお いても、多くの期待が寄せられています。

3. 技術-含水率調整でユーザビリティに配慮、既存堆肥舎も継続

地域住民が安心できる適切な家畜排せつ物処理方法であっても、装置のユーザーが使いづらけ れば普及することはありません。ERS導入後も既存の堆肥舎を継続的に使用して固形堆肥を作 りたいという山口県酪のご希望に応え、従来の乾燥堆肥(含水率 20~60%)とは異なる液体肥 料(含水率 80%程度、以下「ERS液肥」)を成果物として、既存の堆肥舎でおが粉と今までの 堆肥とを混ぜ合わせることで固形堆肥を生成します。これにより、発酵期間の短縮、温室効果ガ スの抑制、汚水や悪臭の発生抑制に繋がり、ユーザーの環境やニーズに合わせた使い方が可能で ある点が評価されました。

<ERS液肥を堆肥舎で使うメリット>
発酵期間の短縮従来型の堆肥化(未発酵の糞尿とおが粉を混ぜる方法)よりも、好気 性発酵した ERS 液肥のほうがメタンガスが出にくいことなどから、短 期間で完熟堆肥ができる。
温室効果ガスの抑制発酵期間の短縮によって、一般的な堆肥化処理に比べて、炭酸ガス由 来のメタンガス(温室効果ガス)の発生を大幅に抑制できる。
汚水の発生抑制ERS液肥に含まれる微生物がおが粉を分解する際に発酵熱が発生 し、ERS液肥やおが粉の水分が蒸発するため、汚水が出ない。
悪臭の発生抑制ERS液肥は発酵済みなので、堆肥舎で悪臭が出ない。

4. ERS導入事例

400 頭の乳牛を飼養する株式会社リオグランデ(静岡県富士宮市)は、富士宮市や富士開拓農 業協同組合と連携し、畜産クラスター事業を活用して 2020 年 4 月にERSを導入しました。こ れにより家畜排せつ物による悪臭・汚水問題の解決と増頭および再生敷料の生成・活用を共に実 現することができました。

JET は ERS を小型機から大型機までサイズ展開し、大規模農家のみならず中小規模にも最適な 規模で装置を提供し、最大限に費用対効果を得ていただくことに努めています。補助金・助成金 を使わず自己資金のみで ERS を導入しても、十分な費用効果が生まれることも実証済みです。
悪臭・排水を出さず、気候に左右されることなく高速で家畜糞尿を発酵乾燥処理して再生敷料 を作る ERS。これを全国に普及させ、畜産農業の発展に貢献すべく今後も販売活動を続けてまい ります。

5. 今後の展望

北海道から九州まで支店や営業所を有する長州産業との業務提携により、JETはメンテナン ス体制を確保し日本全国に販売エリアを拡張することができました。今後も畜産業界の持続的な 発展のため、住環境に悪影響を及ぼさない畜産経営環境に負荷のかからない糞尿処理敷料再 生による再資源化の促進などを実現する ERS の普及に努めてまいります。

6.関連プレスリリース

2021年12月29日
肉牛・乳牛農家に糞尿の堆肥化装置の導入決定、
【畜産クラスター補助金】と【法人税特別税制措置】を活用
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000085654.html

2021年12月28日
【畜産業界が注目】急速発酵乾燥資源化装置ERSに新・特許技術導入 
~1台で「日常時の家畜糞尿処理」「感染症発生時の死畜処理」共に堆肥化可能に~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000085654.html

2021年10月13日
肉牛糞尿の高速資源化で、おが粉購入費42%削減を達成
~敷料再生装置の稼働後1年経過、畜産農家の効率経営を支援強化~https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000085654.html

7. 長州産業株式会社

所在地: 山口県山陽小野田市新山野井 3740
代表者: 岡本 晋
設立: 昭和55年10月
事業内容: 太陽光発電システム、環境機器の製造・販売
資本金: 410,000,000 円
Web サイト: https://choshu.co.jp/

8. 株式会社JET

会社名: 株式会社 JET
所在地: 東京都千代田区一番町 19 全国農業共済会館 代表者: 代表者 名塚 元臣
設立: 平成25年8月
事業内容: 急速土着菌増殖乾燥システムに関する以下の事業
-開発・製造・販売・輸出入・管理
-適用・導入に関するコンサルティング
-原料の輸出入
資本金: 50,000,000 円
ホームページ: https://jet-e.jp/

9.お問い合わせ先

株式会社 JET
〒102-0082 東京都千代田区一番町 19 全国農業共済会館
管理部 広報担当:松本
TEL:03-5214-4395
E-mail:info@jet-e.jp