『畜産クラスター補助金事業』活用による急速発酵乾燥資源 化装置 ERS の導入先 2 件、3 月設置工事竣工のお知らせ
~ 3/10 北海道 1 件、3/14 長崎県 1 件 畜産農家でERSの設置が完了! ~
急速発酵乾燥資源化装置『ERS』(イーアールエス)を製造・販売する株式会社JET(本 社:東京都千代田区、代表者:名塚元臣)は、先月、北海道と長崎県にて、それぞれ『畜産クラ スター補助金事業*1』に採用された家畜排せつ物処理設備装置等工事が竣工したことをお知ら せいたします。
(*1 畜産クラスター補助金事業:畜産環境対策総合支援事業のうち畜産・土づくり堆肥生産流通 体制支援事業 畜産・土づくり施設等導入支援事業)
1.導入案件の紹介-今年3月、家畜排せつ物処理設備装置等工事竣工
■北海道の『畜産クラスター事業』ERS導入案件:
<竣工したERSシステムの写真(北海道:トップファーム敷地内)>
取組主体 | 株式会社トップファーム(本社:北海道常呂郡、代表者:井上茂幸) |
---|---|
飼養種類と頭数 | 肉牛・乳牛あわせて約 13,000 頭 |
糞尿処理方法 | ERSを使用して、1 日あたり 75 トンの家畜糞尿を殺菌・発酵・乾 燥して堆肥化処理し、再生敷料として使用する。 |
導入したERS | 5 型(処理容量 25 トン/24 時間)x3 台 ボイラー:バイオマスボイラーx2 台(RPF燃料使用予定) 既存の堆肥舎(全長 100m)の中に、ERS5 型 3 台とバイオマスボ イラー2 台を収めた。 |
補助金申請時期 | 2021 年 4 月 |
竣工日 | 2022 年 3 月 10 日 |
整備費 | 12 億 6 千万円(税抜) |
ERS採用の経緯 | 肉牛を飼養する株式会社エフシーエス(本社:北海道川上郡、代表者: 藤原久紀)が導入したERSを視察し、ERSの有用性を確認できた ため、ERSの採用を決定した。特に年間を通して気温に左右される ことなく 1 日で堆肥化処理が完了し、すぐに敷料として使える点を 高く評価した。 |
ERSの導入により 期待する成果 | 1.糞尿に含まれる大腸菌を死滅させ、排水・悪臭を出さず衛生的な 環境を保ちながら、低含水率(約 30%)で水分が均一な好気性 発酵堆肥を、わずか一日で製造できること。 2.3~6 か月間かかる自然発酵による一般的な堆肥化に比べて、本 装置では数時間で強制発酵するため、温室効果ガスの排出量を大 幅に抑えられること(環境省温室効果ガス排出量算定・報告マニ ュアルに沿った排出量を確認中)。 3.ERSで糞尿を処理して作った堆肥は敷料に活用でき、敷料購入 コストを大幅に低減できること。 |
■長崎県の畜産クラスター事業ERS導入案件:
<竣工したERSシステムの写真(長崎県:大石畜産敷地内)>
取組主体 | 大石畜産(本社:長崎県大村市、代表者:大石正和) |
---|---|
飼養種類と頭数 | 肉牛 6,000 頭 |
糞尿処理方法 | ERSを使用して、1 日あたり 25 トンの家畜糞尿を殺菌・発酵・乾 燥して堆肥化処理し、再生敷料として使用する。 |
導入したERS | 5 型(処理容量 25 トン/24 時間)x 1 台 ボイラー:重油ボイラー(来年バイオマスボイラーを導入する予定) |
補助金申請時期 | 2021 年 3 月 |
竣工日 | 2022 年 3 月 14 日 |
整備費 | 約 3 億 6 千 4 百万円(税抜) |
ERS採用の経緯 | トップファームと同様に、ERSを使用しているエフシーエスを視 察し、ERSの有用性を確認できたため、ERSの採用を決定した。 評価したポイントは以下の通り。 1.敷料用のおが粉が市場で不足しており価格も高騰している状況 のもと、ERSを導入して再生敷料を内製することにより、敷料コストを削減していること。 2.排水や悪臭を排出しないで糞尿処理を完結できていること。 3.気候の影響を受けず、安定的に毎日堆肥化できていること。 |
ERSの導入により 期待する成果 | ERSによる糞尿処理で再生敷料を内製することによって、敷料購 入コストを大幅に低減できること。 |
2.ERSとは?
ERS は、設置地域に生息する土着菌を活用し、糞尿等の有機物を短時間で殺菌・発酵・乾燥し て再資源化する装置です。装置本体内部に定植した土着菌が 50~60°Cの発酵熱を発熱、内部を 機械的に減圧して水の沸点が 50~70°Cとなるように保ちます。これにより、糞尿に含まれる大 腸菌を死滅させ、また植物の種子を不活化させ、排水・悪臭を排出せずに低含水率の再生敷料や 肥料を、わずか“1日”で製造します。
一般的な堆肥化は堆積方式による開放型自然発酵により3~6か月間が必要であり、さらに メタンガスも発生させるのに対して、本装置では密閉空間内で強制発酵させるため、数時間で処 理を終えてメタンガスなどの温室効果ガスの排出も抑えられます。
<ERS 7 つのサイズ展開と最大処理能力>
型式 | 最大処理能力(24 時間稼働時) |
---|---|
ERS-0 型 | 0.5 トン |
ERS-1 型 | 2.0 トン |
ERS-2 型 | 4.0 トン |
ERS-3 型 | 8.0 トン |
ERS-4 型 | 15.0 トン |
ERS-5 型 | 25.0 トン |
ERS-6 型 | 50.0 トン |
JET は ERS を小型機から大型機までサイズ展開しています。大規模農家のみならず中小規模の農家にも適切なサイズの装置を提供し、最大限に費用対効果を得ていただくことに努めています。
3.畜産クラスター事業でのERS稼働実績
400 頭の乳牛を飼養する株式会社リオグランデ(静岡県富士宮市)は、富士宮市や富士開拓農 業協同組合と連携し、畜産クラスター事業を活用して 2020 年 4 月よりERSを使用していま す。これにより家畜排せつ物による悪臭・汚水問題の解決と増頭および再生敷料の生成・活用を 共に実現しました。
<事例写真:株式会社リオグランデ>
4.今後の展望
悪臭・排水を出さず、気候に左右されることなく、家畜糞尿を高速で発酵乾燥処理して再生敷料や堆肥を作る急速発酵乾燥資源化装置『ERS』。これを全国に普及させ、畜産農業の持続的な発展に貢献すべく今後も販売活動を続けてまいります。
5.関連プレスリリース
2022 年 3 月 7 日
敷料再生装置、寒冷地で発酵熱 70°Cの安定処理を実証
~零下でも凍結なく病原菌等を死滅させ、肉牛糞尿を完熟堆肥に~ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000085654.html
2022 年 2 月 22 日
長州産業と JET が業務提携、畜産環境問題を未然に防止
~急速発酵乾燥資源化装置ERSの販売強化~ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000085654.html
2021 年 12 月 29 日
肉牛・乳牛農家に糞尿の堆肥化装置の導入決定
【畜産クラスター補助金】と【法人税特別税制措置】を活用
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000085654.html
2021 年 12 月 28 日
【 畜産業界が注目 】急速発酵乾燥資源化装置ERSに新・特許技術導入
~1台で「日常時の家畜糞尿処理」「感染症発生時の死畜処理」共に堆肥化可能に~ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000085654.html
2021 年 10 月 13 日
肉牛糞尿の高速資源化で、おが粉購入費 42%削減を達成
~敷料再生装置の稼働後 1 年経過、畜産農家の効率経営を支援強化~ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000085654.html
6.会社概要
会社名: 株式会社 JET
所在地: 東京都千代田区一番町 19 全国農業共済会館 代表者: 代表者 名塚 元臣
設立: 平成25年8月
事業内容: 急速土着菌増殖乾燥システムに関する以下の事業
-開発・製造・販売・輸出入・管理
-適用・導入に関するコンサルティング
-原料の輸出入
資本金: 50,000,000 円
ホームページ: https://jet-e.jp/
7.お問い合わせ先
株式会社 JET
〒102-0082 東京都千代田区一番町 19
管理部 広報担当:松本
TEL:03-5214-4395
E-mail:info@jet-e.jp